前回の記事はこちら↓

前回の記事で、私は「配当金の25%をあえて贅沢に使う」というマイルールをご紹介しました。
10年越しに手に入れたアラジンのトースターや、家族でのパン屋さんの爆買い。
これらは私にとって、数字以上の価値がある「投資」です。
しかし、効率を重視する投資家の方からは「再投資に回さない分の機会損失がもったいない」「複利の効果が薄れるのでは?」という声も聞こえてきそうです。
そこで今回は、私の実際の投資額 10,600,000円と、リアルな配当利回りを用いて、30年先までの資産推移を徹底シミュレーションしました。
増配率3%と5%、それぞれのパターンで「25%を使い続けた結果」はどうなるのか?
将来の資産と「もらえる配当金」のリアルな差を公開します。
1. シミュレーションの前提条件:私の「リアルな数字」
一般的なシミュレーションではなく、現在私が運用している日本株ポートフォリオの数値をベースにします。
- 現在の投資元本: 10,600,000円
- 初期配当金: 400,000円(利回り 3.77%)
- 再投資先の利回り: 3.5%(安定した高配当株を買い増すと仮定)
- 比較パターン:
- パターンA: 増配率 3%(保守的・着実な増益)
- パターンB: 増配率 5%(積極的・累進配当などを意識)

税金や追加入金は考慮せず、配当再投資の効果のみを可視化します。
2. 【資産額の比較】30年後の「格差」を可視化
配当金を100%再投資する「ストイック派」と、25%を贅沢に使い、残り75%を再投資する「バランス派(私)」で、資産合計(元本+配当累計)を比較しました。
【増配率 3%】の場合:資産合計の推移
| 経過年数 | ①100%再投資 | ②25%贅沢+75%再投資 | その差(機会損失) |
| 5年後 | 1,291万円 | 1,268万円 | 23万円 |
| 10年後 | 1,605万円 | 1,539万円 | 66万円 |
| 20年後 | 2,596万円 | 2,354万円 | 242万円 |
| 30年後 | 4,394万円 | 3,724万円 | 670万円 |
【増配率 5%】の場合:資産合計の推移
| 経過年数 | ①100%再投資 | ②25%贅沢+75%再投資 | その差(機会損失) |
| 5年後 | 1,311万円 | 1,283万円 | 28万円 |
| 10年後 | 1,714万円 | 1,623万円 | 91万円 |
| 20年後 | 3,425万円 | 3,000万円 | 425万円 |
| 30年後 | 7,975万円 | 6,451万円 | 1,524万円 |
3. 【受取配当金の比較】老後の「キャッシュフロー」はどう変わる?
次に、将来もらえる「毎年の配当金額」の変化を見てみましょう。
退職後の生活を支えるのは、資産額よりも「入ってくる現金」です。
私の持っている銘柄は累進配当銘柄が多いので、今回は増配率5%パターンの場合で計算してみます。
年間の受取配当金額(月換算)の推移
増配率 5%パターン
| 経過年数 | ①100%再投資(月額) | ②25%贅沢(月額) | 将来の月収差 |
| 5年後 | 62万円(5.1万円) | 60万円(5.0万円) | 0.1万円 |
| 10年後 | 98万円(8.1万円) | 91万円(7.5万円) | 0.6万円 |
| 20年後 | 258万円(21.5万円) | 221万円(18.4万円) | 3.1万円 |
| 30年後 | 728万円(60.6万円) | 570万円(47.5万円) | 13.1万円 |
30年後、25%を使い続けても 年間 570万円(月額 47.5万円) もの配当が受け取れる計算です。
全額再投資の月 60万円は驚異的ですが、月 47万円あれば、老後の豊かさとしては十分すぎるのではないでしょうか?
4. 贅沢活用リスト:配当金が運んでくれる「プライスレス」な体験案
「25%使う」ことで、具体的にどんな人生の彩りが手に入るのか。
今回のシミュレーションから算出される「贅沢予算」に基づいた活用リストをご提案します。
初期(年間 10万円〜):日常に小さな幸せを
- 「値段を見ない」お買い物: パン屋さんの爆買い、成城石井でのちょっと良い調味料。
- 憧れの調理家電: アラジンのトースターのように、毎日使うものをアップデート。
- 自分へのご褒美: 育児の合間のスイーツや、頑張った日のオンラインくじ。
中期(年間 25万円〜):家族の思い出を深める
- 数年おきの国内旅行: 配当金だけで宿泊費を賄い、少しランクの高い宿へ。
- 子供の体験: 習い事の特別な道具や、季節ごとのイベント費用。
- 親孝行: 両親の還暦や記念日に、三ツ星レストラン(ロブションなど)への招待。
後期(年間 100万円〜):人生の質を底上げする
- 海外旅行・長期休暇: 「配当金だけで行く」という安心感とともに。
- 住まいの充実: インテリアの買い替えや、より快適な生活環境への投資。

私は、一度でいいからクルーズ船に乗ってみたいです…!
5. 考察:将来の 1,500万円 vs 今の「25%」
30年後の差額は、最大で約 1,500万円。
これを「損」と呼ぶ人もいるでしょう。
しかし、私はこう考えます。
- 「今」しかできない投資: 30年後、私は60代半ば。子供たちは独立し、両親はこの世にいないかもしれません。その時に 1,500万円多く持っていることよりも、「子供が小さかったあの時期に、配当金でたくさん思い出を作った」という記憶の方が、私にとっては価値のある「資産」になります。
- お金を使う「練習」: 資産が 6,000万円を超えてから急にお金を使おうとしても、使い方が分からず、ただ数字を眺めるだけの人生になってしまうのが一番の恐怖です。

お金はまた稼げばいいですが、時間は巻き戻せないですからね
6. まとめ:納得感のある「自分だけの黄金比」を見つけよう
今回の検証で分かったことは、「配当金の25%を贅沢に使っても、30年後の資産形成は十分に成功する」という希望ある結果でした。
最短・最速で資産を増やしたいなら 100%再投資が正解です。
インフレについても考慮する必要があるでしょう。
しかし、投資は人生を豊かにするための手段にすぎません。
- 将来の安心のために、75%を未来へ。
- 今の笑顔のために、25%を今日へ。
皆さんはこのシミュレーション結果を見て、どう感じましたか?
ぜひ、自分にとって心地よいバランスを探してみてください。

