【夫婦のマネー会議】5年後の退職を夫に真剣に初相談。新NISAとFP資料で「感情」を「計画」に変えた夜

家族会議等

「あと5年、2030年7月には仕事を辞めたい」

 資産形成に励む私が、心の中で何度も反芻するこの言葉。

しかし、いざパートナーに切り出すとなると、喉元でつっかえてしまうものです。

共働き世帯にとって、一人の退職は家計の柱が1本折れる」ことを意味します。

相手に「自分だけ楽をしたいのか?」と誤解されたらどうしよう……。

そんな不安から、つい先延ばしにしてしまう方も多いのではないでしょうか。

 私はこれまで、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談や「お金ノート」の作成など、確実に退職するための準備を一人でコツコツ進めてきました。

今回は、数か月前にその成果を持って夫との「退職会議」に臨んだ結果を報告します。

夫を納得させた具体的な数字、用意したプレゼン資料、そして意外すぎる夫の反応を包み隠さず公開します。

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1 「感情」で話さない。会議の準備とタイミング

 退職の相談を「単なる愚痴」で終わらせないためには、環境作りが重要です。

私は以下の点を徹底しました。

  • タイミング: 夕食が終わり、子どもたちが動画を見てリラックスしている時間を狙いました。「15分だけ、将来の大切な話に付き合って」と事前に予約。これにより、夫も「真剣な話が始まる」と心の準備ができます。
  • 雰囲気作り: お互いの好きなお茶を淹れ、お菓子も用意。殺伐とした雰囲気にならないよう、リラックスした空間を作りました。
  • 視覚資料: 「疲れた」「辞めたい」という感情論だけでは、パートナーは不安になります。私はPCで作成した「退職シミュレーション資料」を用意し、客観的な事実(数字)をベースに話を進めました。

2 夫に提示した「退職プレゼン」5つの項目

 資料には、夫が抱くであろう疑問に先回りする形で、以下の内容を盛り込みました。

① ターゲットデー(退職時期)

 2030年7月。これは、下の子が小学校に上がった直後の夏休み前です。

私の勤める会社は、7月が異動の時期なのです。

いわゆる「小1の壁」や円満退職を考え、生活スタイルが激変する時期をゴールに設定しました。

② 言語化した「本音の退職理由」

 ここで初めて、仕事の過酷さと「母としての本音」を正直に伝えました。

  • 精神的な摩耗: 責任が非常に重く、時に厳しい折衝が続く業務。今のペースで定年まで走り続けたら、心が折れてしまうという危機感。
  • キャリアのジレンマ: 今後、昇進すれば今以上に残業が増えるのは明白。子どもとの時間がさらに削られることへの葛藤。
  • 「放課後」への強い思い: 私は子どもの頃、学童には行っていませんでした。それでも、朝から夕方までという長い時間を家庭の外で過ごすのは、それだけでエネルギーを使い果たしてしまった記憶があります。わが子にも同じ思いをさせるのは忍びない。小学校から帰ってきたとき、家で「おかえり」と言ってあげられる環境を整えたい

③ 懸念点への「出口戦略」

 夫の不安を解消するため、あらかじめ対策を提示しました。

  • 世帯収入の減少: 投資の運用益と、無理のない範囲でのパート代でどう補填するかをシミュレーション。
  • 家事分担の再定義: 「退職後は時間的な余裕ができるので、基本の家事は私が全部やる。ただし、お皿洗いや力仕事など、一部は引き続き協力してほしい」と分担を明確化。
  • お小遣い: 「無職期間は月5,000円でも構わない」という覚悟。

④ 現在の「家族を守る盾」の大きさ

「現在の投資資産だけで920万円。来年には1000万円の大台に乗る」という事実を提示しました。

これは「もし明日、家族に何かあっても、下の子が成人するまでの住居費は確保できている」という、安全性を担保する数字です。

この金額は、私の個人資産です。

家計に頼らなくても、私にはこのくらいの資産があるから安心してほしい

と思ったので特に力強く説明しました。

⑤ 小学校のリアルなスケジュール(参考資料)

退職後、どれくらい育児に比重を置けるかをイメージしてもらうため、以下の表も添えました。

学年帰宅時刻(目安)過ごし方の変化
小113:30〜15:15給食開始までが早く、帰りも早い。最もサポートが必要。
小215:15〜16:006時間授業が週1回増える。
小315:15〜16:006時間授業が週3回に。習い事も増える時期。
小4以降15:15〜16:00クラブ活動なども始まり、自立が進む。

3 「コーストFIRE」で将来の不安を論理的に解消

 今回の会議で最も効果的だったのが、FP相談の内容を反映させた「コーストFIRE」の考え方です。これは、「若いうちに老後資金の目途を立ててしまい、あとは運用に任せる」という戦略です。

我が家の場合、以下の条件で計算しました。

  • 老後の目標額: 4200万円(FPに算出してもらった、我が家の年金不足分をカバーする額)
  • 現在の投資原資: 1000万円
  • 追加積立: 毎月30,150
  • 運用期間: 25年間(私が60歳になるまで)
  • 期待リターン: 年利%(堅実なインデックス運用を想定)

 この条件なら、月々わずか万円強の積み立てで老後の不安は解消されます。

しかも、この金額は私の「配当金」でほぼ賄える範囲内

老後の心配がないなら、あとの生活費はその日暮らしでもなんとかなる」という数字の裏付けが、夫の表情を劇的に和らげました。

4 夫の反応と、夫婦の「信頼資産」

 プレゼンを終え、緊張の面持ちで夫の言葉を待つ私に、夫は笑ってこう言いました。

「わかった。これを見る限りは何とかなりそうだね。というか、そんなにお皿洗い嫌だったんだね(笑)

一切の反対がなかったことに驚き、理由を尋ねると、忘れられない言葉が返ってきました。

「君が子どもたちに不自由な思いをさせる人生設計を組むとは思えないし、ちゃんと先々のことを考えた上で発言しているんだろうなと思っていたから」

 正直、不意を突かれました。

まさかそんな発言が出てくるとは思っていなかったのです。

家計管理、新NISAでの運用、日々の節約……。

私が数年間コツコツと積み上げてきた行動は、単なる数字だけでなく、夫からの「信頼」という大きな資産にもなっていたのです。

5 「退職後」を見据えた課題とリスクヘッジ

 もちろん、夫からも前向きな懸念点が出されました。

  1. 「社会から孤立しないか?」 → 退職後に精神的に病まないよう、今から英会話や地域のコミュニティに参加し、「職場以外の居場所」を構築中であることを説明しました。
  2. 「急な出費への対応は?」 → 私には保育士、幼稚園教諭、宅建の資格があります。これらはアラフォー以降でも需要がある職種。いざという時は、その時の状況に合わせた「働き方の選択肢」を持っていることを伝えました。

6 まとめ:計画的な退職が家族を幸せにする

今回の相談を通じて痛感したのは、「退職は、感情ではなくプロジェクトとして共有すべき」ということです。

「仕事が辛いから辞めたい」だけでは、家族の不安を煽るだけ

しかし、「これだけの資産があり、老後はこの計画で守られている。だから、家族との時間を優先するためにこの時期に辞める」と伝えれば、それは前向きな家族の選択になります。

 2030年7月。

ゴールはまだ先ですが、夫という最強の味方を得た今、私の足取りはこれまでになく軽やかです。

 皆さんも、まずは「家族の(もしくは自分一人だけの)シミュレーション」を資料にすることから始めてみませんか?

その一歩が、家族の未来を明るく照らすはずです。

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