配当金の25%を「あえて」使う理由。資産形成と今を楽しむバランスの取り方

高配当+優待

 投資の目的は人それぞれですが、私は「5年後の退職」という目標に加え、基本的には老後の備えとして資産運用をしています。

しかし、一つだけ鉄則にしていることがあります。

それは、「受け取った配当金のうち25%は、必ず今のために使う」ということです。

「Die With Zero(ゼロで死ぬ)」を実家で読んだとき、このルールを思いつきました。

現在の配当受領額は年間約31万円。

その25%にあたる約77,500円は、あえて再投資せず、自分や家族の楽しみのために使い切ります。

「複利の効果を最大化するなら全額再投資すべき」という意見もあるでしょう。

それでも私が「25%消費ルール」を自分に課しているのには、3つの切実な理由があります。

1 25%使う理由

1. 「出口戦略」としての、お金を使う練習

 投資の世界では「貯める方法」は溢れていますが、「使う方法」を教えてくれる人は意外と少ないものです。

SNSやブログを見ていると、資産形成に成功したはずの人たちが、切実な悩みを吐露しているのをよく見かけます。

  • 「資産が1億円を超えたのに、100円の無駄遣いも怖くてできない」
  • 「いざ退職して自由になったのに、お金の使い道がわからず結局家でじっとしている」

 これは、現役時代に「1円でも安く」「1円でも多く投資へ」と身を削りすぎた結果、お金を使う筋肉が退化してしまった姿ではないでしょうか。

せっかく何十年も頑張って労働し、節約して貯めたお金なのに、いざという時に使えない。

これは、そのお金を貯めるために費やした時間を「ただ働き」してしまったのと同じです。

 私はそんな本末転倒な事態を防ぎたい。

だからこそ、今から「お金を使うためのアンテナ」を磨く練習をしています。

もちろん、浪費を推奨するわけではありません。

「何にお金を使えば、自分と家族が心から満足するのか」という自分なりの幸福のツボを知るために、配当金という「おまけの収入」を使ってテストを繰り返しているのです。

2. 「今」という限定的な時間を最大化したい

 「今」しかない時間は、想像以上に早く過ぎ去ります。

特に子育て世代にとって、子供が小さい時期の破壊力は凄まじいものがあります。

 私には小さな子供がいますが、大好物のミカンを一つ渡しただけで、全身を震わせて喜んでくれます。

この純粋な反応が見られるのは、今この瞬間だけです。

中学生、高校生になれば、ミカン一つでそこまで喜んではくれないでしょう。

子供自身はまだ幼いので、どこへ行ったか、何を食べたかといった記憶は残らないかもしれません。

しかし、親である私の心には「あの時、あんなに喜んでくれた」という鮮明な記憶が残ります。

子どもの笑顔って何物にも代えがたいですよね!!

 将来、子供が大きくなった時に「あの時、こんなに楽しかったんだよ」と思い出話ができる。

それは、私にとって何物にも代えがたい思い出配当」です。

また、家計管理を徹底していると、どうしても「必要最低限」の買い物になりがち。

夫から見れば、私の節約生活は少し不便そうに見えることもあるようです。

そんな日々の生活に彩りを添え、QOL(生活の質)を底上げしてくれるのが、この配当金という潤滑油なのです。

3. 親孝行には「賞味期限」がある

 これが、私が「使う」と決めている最大の理由かもしれません。

私の両親は現在60歳。

幸いなことに健康で、二人で元気に歩き回ることができます。

しかし、10年後、20年後はどうでしょうか

「親孝行したいときに親はなし」という言葉は、あまりにも残酷ですが真実です。

もし親が亡くなった後で、

「あのレストランに連れて行ってあげたかった」

「あの景色を見せてあげたかった」と後悔しても、お金で時間を取り戻すことはできません。

ましてや、「お金はあったのに、投資に回すことを優先して親孝行を後回しにした

なんてことになったら、私は一生自分を許せないと思います。

 実際、昨年はこのルールに従って、両親を三ツ星レストラン「ジョエル・ロブション」へ招待しました(次の記事でレポします!)。

3名で10万円を超える支払い。

普段の私のお小遣い(月3万円)から考えれば、到底出せない金額です。

しかし、積み上がった配当金があったからこそ、「今日は好きなものを頼んで!」と笑顔で言えました。

追加料金のかかるメニューも、ためらうことなく注文してもらう。

家族で囲んだあの豪華なテーブル、両親の最高の笑顔、そして少し誇らしい気持ち。

あの体験は、投資信託の評価額が10万円増えることよりも、数倍価値のある投資だったと確信しています。

2【実践編】配当金25%の具体的な使い道アイデア

「使うと言っても何に使えばいい?」と迷う方へ、私が実践している、あるいは計画している使い道をご紹介します。

1 食の体験をアップグレードする

 普段のスーパーでの買い物では買わない「高級なフルーツ」や、今回のような「高級レストラン」など。

味覚の記憶は、家族の共通言語になります。

私の家族はみんな食べることが好きなので、これは私が特に大事にしている使い方です。

2 「時間」を買うための外注

 配当金で家事代行を頼んだり、便利な家電を新調したりする。

「浮いた時間」で子供と遊ぶなら、それは最高の投資です。

3 学びという自分への投資

 退職後を見据えた趣味の講座や、読みたかった高額な専門書。

家計からは出しにくい「自分のためだけの出費」を配当金で賄います。

私は、英検2級の受験費用を配当金から出しました!

無事合格できたので、配当金様様です!!

4 家族へのサプライズ

 何でもない日に夫が好きそうなコンビニスイーツを買って帰る。

子ども達が好きそうな絵本や図鑑を気が向いたままプレゼントする。

家族の笑顔を見るだけではなく、投資に理解を得るためにも有効な「根回し投資」です。

3 まとめ:なぜ「25%」なのか

 全額使うのは将来が不安。

でも全額貯めるのは今が寂しい。

その妥協点として導き出したのが、この「25%ルール」です。

  • 75%は未来の自分へ: 複利の力を信じて、着実に資産を増やす
  • 25%は今の自分と家族へ: 「お金を使う能力」を養い、今しか作れない思い出を買う。

投資の目的は、数字を増やすこと自体ではなく、自分や大切な人が幸せになることのはずです。

これからも「5年後の退職」という大きな目標を追いかけつつ、配当金という果実を少しずつ摘み取りながら、後悔のない資産形成を続けていきたいと思います。

皆さんも、もし「貯めるばかりで最近ワクワクしていないな」と感じたら、ほんの数パーセントだけでも「今」のために解放してみてはいかがでしょうか。

 次回の記事では、上で触れたジョエル・ロブションの経験を写真付きでレポします!!

ジョエル・ロブションのランチで親孝行|費用10万円を配当金で支払った実体験ブログ | 5年後に退職したい主婦 サイドFIREを目指す新NISA活用資産形成ブログ/

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