こちらは、前回の記事↓の続きです。
前回の記事では、「投資をしていることは、むやみに人に言わない方がいい」というお話をしました。
お金の話は嫉妬やトラブルの火種になりやすく、基本的には「沈黙は金」である。
その考えは今も変わりません。
しかし、人生には例外があります。
実は、私自身も完全に秘密にしているわけではなく、信頼できるごく一部の人にだけは投資の話をオープンにしています。
今回は、私が「この人なら」と判断してカミングアウトした4つのケースについて、その開示した順番と、判断の根拠を詳しくお話しします。
「誰にどこまで話すべきか」と悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
1 両親:投資がもたらした「思い出」のアップデート
私が本格的に高配当株投資にのめり込んだのはここ2年ほどのことですが、実は投資自体は10年ほど前から細々と始めていました。
その頃から、唯一話していたのが両親です。
当時はまだ資産形成というよりは「株主優待」を楽しむのがメイン。
カタログギフトやクオカード、食品の詰め合わせなどが届くたびに、実家にお裾分けを持って行きました。
親にとっては、娘が選んだ優待品が届くのはちょっとしたイベントのような感覚だったようです。
最近では高配当株投資の魅力についても話すようになり、私の影響で両親も少しずつ投資に興味を示し始めました。
そんな中、忘れられない出来事があります。
私が私が「フランスベッド」の株を買ったときのこと。
母にその話をすると、とても驚かれました。
実は母はかつてフランスベッドに勤務していたのです。
「あの時は、景気が良くて色々なイベントに同行したのよ」と、当時の仕事の話や苦労話が次々と溢れ出し、私はあまり知ることのなかった母の若い頃の姿に触れることができました。

まさか自分が購入した会社の当時の内部状況を聞けるとは…
ちなみに、明るい話ばかりでした!!
元社員の意見を聞けるのは投資家としてもありがたいです
投資という共通言語があったからこそ、親の人生の一片を知ることができた。
これはお金以上の価値がある収穫でした。
2 夫:家庭内の平和を守る「透明性」と「自立」
一番近くにいる夫には、出会った当初から投資をしていることを伝えていました。
当時から「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」の優待券を使って一緒に食事に行っていたので、隠しようがなかったというのが本音です(笑)。
その後、第二子の出産を機に、本格的に高配当株投資をスタートさせました。
その際、カミングアウトを深めるきっかけになったのが「里帰り」です。
里帰り中、自宅のポストには配当通知書や株主優待の郵便物が大量に届くことになります。
「なんか怪しい封筒がいっぱい来てるんだけど……」と夫を不安にさせないよう、私は正直に話しました。
「今はこれくらいの株式を持っていて、年間でこれくらいの配当金が入る仕組みを作っているんだよ」
夫にすべてを話してよかったと思う最大の理由は、彼が私の資産を全くあてにしてこないことです。
「君のお金は、君が頑張って貯めたり運用したもの」というスタンスを崩さないので、私も安心して実績を報告できます。

一定の興味は示してくれますが、「すげー!」と言うだけで
「奢ってよ」とかは不思議なくらい言ってきません…。
謙虚な夫でございます。
配当が入った時や、利益が出た株を売った時には、コンビニスイーツをプレゼントしたり「今日は私のおごり!みんなでレストランに行こう」と誘うのですが、夫はそれを純粋に喜び、感謝してくれます。
家庭内において、お互いの経済的自立を認め合った上での共有は、夫婦関係をより強固にしてくれると感じています。
3. N先輩:視界を劇的に広げてくれた「師匠」の存在
以前の記事でも登場したN先輩。
彼女は私にとって、人生のロールモデルのような存在です。
ある時、私が「5年後に退職したい。そのためにお金の勉強をしている」と、夢を打ち明けました。
その時、先輩がさらっと返してくれた言葉に衝撃を受けました。
「私も、夫と一緒に投資で資産運用してるよ。今は含み益だけで1,000万円以上あるかな」
そこから、私たちの会話は一気に加速しました。
先輩は、私が知らない投資信託の最新情報や、暴落時でも動じない投資マインドを惜しみなく教えてくれました。
お金の話をタブー視せず、かつ「稼ぐこと」をポジティブに捉えている先輩。
そんな「自分より遥か先を行く人」に開示したことで、私の投資に関する視野は一気に広がりました。
一人でコツコツ画面に向かっているだけでは得られない、リアルの「生きた知恵」に触れることができたのです。
※N先輩の記事はこちら
1億円vs個人資産1800万円!退職に必要な資産額が人によって違う4つの理由 | 5年後に退職したい主婦 サイドFIREを目指す新NISA活用資産形成ブログ
4 J先輩夫婦:価値観が共鳴する「同志」
4番目に開示したのは、夫婦ともに同じ会社に勤めているJ先輩夫婦です。
特に奥様とは公私ともに仲が良く、彼女の不器用なまでに真っ直ぐな性格と、人間としての成熟度を深く信頼していました。
そんなご夫婦から「実はうちも投資やってるんだよね。株主優待、結構いいよ」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
会話の内容は、非常に具体的で堅実です。
「第一三共を買いたいけど、今は最高値圏だから手が出しにくいよね」
「キムラタンっていう子供服の会社、優待で可愛い服が安く買えるからおすすめだよ」
と、個別株についても詳しく、良い会社の情報をたくさん教えてくださいました。
J先輩ご夫婦は、お互いに別の視点を持って投資を楽しんでいます。
堅実な奥様と、少し先を見る旦那様。
そんなお二人の話は、私の投資戦略に新しい刺激を与えてくれます。
何より、「信頼できるあの人も同じように頑張っている」という事実は、孤独になりがちな投資生活において大きな心の支えになっています。
まとめ:話しても大丈夫な相手を見極める「4つの条件」
こうして振り返ってみると、投資していることを話すのは確かにリスクを伴います。
安易に話せば「お金を貸してほしい」と言われたり、変な勧誘をされたりする可能性もゼロではありません。
私がカミングアウトを成功させるために、無意識に守っていた「判断基準」は以下の4つです。
- 深い人間関係がすでに構築されていること 投資の話は「土台」があってこそ。信頼関係が薄い状態で話すのは危険です。
- 相手が自分より投資に詳しく、資産を持っていること 自分よりお金を持っている人は、他人の資産を羨んだり攻撃したりしません。むしろ良いアドバイスをくれます。
- 身内の場合、私の資産に依存してこないこと 「あてにされる」と感じたら即座にクローズすべきです。自立した関係が前提です。
- 「この人なら大事にならない」という絶対的な信頼があること 口が堅い、あるいは物事を客観的に見られる人格者であることは必須条件です。
正直、多くの人にとって、投資の話はSNSなどで匿名でつぶやいている方が安全で気楽かもしれません。
でも、現実世界で「投資」という共通の目標を持つ仲間や家族と話すことは、知識の共有だけでなく、心のデトックスにもなります。
「現実でも、遠慮なく投資の話ができる場が増えるといいな」
そう願いつつ、私は今日も自分なりの基準で、信頼できる人たちと少しだけ未来の話を共有しています。


