1. 相談の決め手は「人生の先輩」としての安心感
さて、こちらの記事では前回発見したJ-FLECのFPさんとのやり取りや事前準備、実際にいただいたご指摘のお話をします。
数ある中から私が選んだのは、60代の女性FPさんです。
「女性のライフプラン設計に強い」ことをアピールされており、同じ女性であれば相談しやすいし、女性特有の悩みについてもより理解してくれそう、と思ったのが決め手でした。
実際その方は温和な雰囲気で、「ママって忙しいのにお金のことをちゃんと考えていて偉い!」とこちらのことを気遣いながら丁寧に、かつ大胆な指摘をしてくださる方で、とても気楽にお話しさせてもらえました。
人生の先輩でもあるベテランの方に、今の家計をどう導いてもらえるのか。
ワクワクと緊張が入り混じる中、まずは「事前準備」が始まりました。
2. ヒアリングシート作成は、自分と向き合う格闘の1時間半
相談が決まると、まずはメールで「ヒアリングシート」をいただきました。
これは当日までに記載して提出する書類で、FPさんが事前にライフプランニング表を作成したり、我が家の課題を洗い出したりするための「家計の設計図」となる非常に重要なものです。
記載内容は多岐にわたり、主に以下のような項目を埋めていく必要がありました。
- ① 基本世帯状況: 名前や住所、家族それぞれの現在の年齢など。
- ② 家計の収支状況: 年間の可処分所得(手取り額)や、支出(基本生活費、住宅関連費、保険料など)を記載。ここから「年間でいくら貯蓄に回せているか」を算出します。家計簿をつけていないと、この把握だけでもかなりの重労働です。
- ③ 子供の教育費の目安: 子供を私立に行かせたいか、公立か等、将来の希望を書き込みます。
- ④ 保険の加入状況: 誰がどんな保障内容の保険に入っているか、年間の保険料や保障期間を書き出します。
- ⑤ 住まい: 現在の状況(残債など)や、今後の購入予定がある場合はその原資をどうするか。
- ⑥ 老後生活資金: 加入中の年金制度(国民、厚生、共済など)や加入期間、退職金の見込みなど。
- ⑦ 貯蓄の「4分類」: 今あるお金を、以下の4つに分類して整理します。
- 生活資金:日常の支払いなどに使うお金
- 使用予定資金:車や教育費など、10年以内に使う予定があるお金
- 余裕資金:10年以内に使う予定のない、運用などに回せるお金
- 緊急資金:急な出費に備えるためのお金(生活費の3ヶ月〜半年分)

正直に言って、これらをすべて埋めるだけで1時間半くらいかかりました。
普段、年金や保険の書類をまとめて見直すことなんてありませんからね…。
でも、苦労してこのシートを埋めたことで、今の私の家計が抱える「3つの大きな問題点」に気づくことができたんです。
- 「ねんきん定期便」の見方が、実は全くわかっていなかった。
- 子供の教育費を、今まで「大まかに」しか把握できていなかった。
- 貯蓄はあるものの、目的別の「4つの分類」については全く整理できていなかった。
特にねんきん定期便については、「いつか調べなきゃ」と後回しにしていたフシがあり、痛いところを突かれた感が否めませんでした。
でも、「大事なお金の問題に真正面から向き合わないと、理想の老後は迎えられない!」
と自分を奮起させ、次のステップ(実際の相談)に進む決意ができました。
余談ですが、このシートを完璧に埋めて提出したところ、後日FPさんから「ここまで全ての欄を埋めてくる人はあまりいないので、資料がすごく作りやすかったです!」とお褒めの言葉をいただきました。
裏を返せば、たとえ空欄があってもFPさんは相談に乗ってくれます。
それどころか、「書けない不安」にさえ寄り添ってくれる心強い存在なんだな……と、相談前からとても安心感を感じることができました。
3. 当日の持ち物リスト(確実な回答をもらうために!)
いよいよ面談当日。
時間は、まずはお試しということで1時間でお願いしました。
ヒアリングシートは提出済みでしたが、念のため他にもたくさんの資料を持って行きました。
唐突な質問に答えられる自信がなかったからですが(笑)、結果的にこれが大正解でした!
細かい質問にもすぐに答えられるし、何よりFPさんに実物を見せた方が確実な回答を得られます。持っていくことを強くオススメします!
1.ネット資産のログイン控え: 証券会社やネット銀行など、土壇場でIDが思い出せないと困るので持参しました。
2.源泉徴収票(自分+夫): 夫の正確な収入は意外と覚えていないもの。確認できて安心しました。
3.家計簿: 毎月の支出の細かい内訳を即座に答えられました。
4.ねんきん定期便: その場でプロに「見方」を伝授してもらいました。
5.保険証券一式: 保険会社ごとの保障内容の違いをプロの目で確認してもらえます。
6個人のお金を記載した「お金ノート」: 個人の財産についても相談したかったので持参しました。
4. 【本音炸裂】プロからの指摘事項とアドバイス
面談では、事前に送ったヒアリングシートを元に「キャッシュフロー表」や「年金収入見込み表」などを作ってくださっていました。その資料を見ながらいただいた、目から鱗のアドバイスがこちらです。
1 投資
「まだ若いので勉強しながら楽しんで。現在の運用(年利3.9%)はとても優秀です。一般的には2%を目標にする人が多いですよ」と背中を押してもらえました。
(ちなみに2%という数字は、日本の公的年金の運用目標にも近い数字だそうです)
2 親の財産と今後の住まい
・親の定期預金は「元気なうち」に整理を
- 理由: 契約者が亡くなると、口座が凍結され解約に膨大な書類と手間(相続手続き)がかかるため。
- 対策: 定期預金は早めに普通預金に移すか、生前整理を相談しておくのがベスト。
・20年後を見据えた「居住地」の検討
- 視点: 自分が60歳(定年)、親が85歳(介護リスク増)になる時期が重なる。
- 対策: 特定の場所にこだわりがなければ、親の近くへ住み替える選択肢を今から持っておく。

自分だけでは思いつかない、「老後を見据えた長期的な視点」にハッとしました。
3 保険の見直し
「子育て中にしては、妻(私)側の保障が少なすぎます」と一喝。
- 現状: 死亡保険100万円程度。
- 提案: 子供が18歳になるまでは、安いネットの掛け捨て死亡保障(1,000万円程度)を追加すべき。例えば「はなさく生命」なら、10年定期・300万円保障が月421円ほどで受けられる。
- 注意点: 保険を選ぶ際は「事故」ではなく、「病気死亡」の額を必ずチェックすること!
4 万が一の時のお金
4. 万が一の時のお金: 「傷病手当」は夫が1年半、私は3年もらえるます。一方で「遺族年金」は夫死亡時は月34万円ほど(子供18歳まで)入るが、私(妻)が死亡した場合はもっと少なくなります。自分に何かあった時の備えが不十分である、という現実を突きつけられ、対策の必要性を痛感しました。
5. まとめ:不安が「希望」に変わった日
最初は「2,000円でどこまで教えてくれるの?」と思っていましたが、結果は大満足!
さすがに1時間だと足りない部分もあったため、まだ残っていたJ-FLECのクーポンを使って、追加で「運用益なしパターンのキャッシュフロー」などの作成も依頼することにしました。
面談を終えてまず思ったのは、
「あれ、意外と将来どうにかなるかもしれないぞ」
という希望でした。
今まで老後資金や教育資金への不安でモヤモヤしていた気分が一気に吹き飛びました。
もちろん課題はまだまだたくさんあるし、お金も貯めなくてはいけませんが、「正体がわかって希望が見えてきた」という事実は、私の将来を非常に明るく照らしてくれました。
次回の記事では、2回目の面談の様子や最終的な感想、実際にいただいた資料の一部等を公開します。

